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中田NOW
八重桜の名所「カーボン山を守って」
地元住民、熱いまなざし
 中田宏横浜市長は十二日午前十時半、新装オープンした歴史的建造物「横浜赤レンガ倉庫」(中区新港一)を訪れた。

 あいにくの雨模様だったが、傘を差して入場を待つ市民や観光客が列をなす中、1号館玄関ホールの記念式典に出席し、テープカット。

 四百人近い関係者を前にあいさつし、「港ヨコハマのにぎわいを全国に発信する施設になってほしい」と新名所に期待を寄せた。

 中田市長は以前から横浜の歴史的建造物の保存に関心を寄せ、選挙中の候補者アンケートでも「横浜の誇りを維持する市民共通の資産」と回答。

 さらに横浜のシンボルとして港とともに丘陵地にも目を向ける。こどもの国(青葉区)のような丘と緑を後世に残したいと考え、当選翌日のインタビューで「都市に土のある自然を取り戻したい」と抱負を語った。

 そんな新市長の“英断”に今、熱いまなざしを注ぐのが通称「カーボン山」周辺の住民だ。

 港北区のJR・東急線菊名駅近くにある小高い丘(広さ約一・二ヘクタール)は二百本を超える八重桜の名所で今が花盛り。舞い散る花びらで地面はピンクに染まっている。

 民有地ながら市民が出入りできる憩いの場を昨年、開発業者の大京(東京都)が買収。マンション建設による伐採から八重桜を守ろうと、市民が保存運動に立ち上がり、市も現在、花の名所として残そうと同社と買い取り交渉を続けている。

 交渉は難航しているが、「桜の森を守る会」事務局の清水康二さん(57)は「八重桜がこれほど林立する美しい森はここしかない。中田市長は自然を残したいという。ぜひ先例にしてほしい」と待ち望んでいる。



東京新聞 2002.04.13

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